高金利トルコリラFX情報局!

高金利であるトルコリラに投資していく上で有用な情報をFXでの実践記も含めて発信!

【インフレと購買力平価】40円割れのトルコリラ円は率直に買いなのか?

 

トルコと日本、インフレと購買力平価

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まずトルコは慢性的な高インフレに見舞われています。
これが高金利の理由になっています。
 
逆に日本は低インフレ、むしろ最近まではデフレに悩まされてきました。
 
インフレになるということは
物の価値が上がり、相対的に通貨の価値が下がるということです。
 
購買力平価という観点から考えると
高インフレのトルコリラ、低インフレの円という構図では
長期的にトルコリラ円は下落し続けるということが言えます。
 
購買力平価説(こうばいりょくへいかせつ、purchasing power parity, PPP)とは、外国為替レートの決定要因を説明する概念の一つ。為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって決定されるという説である。
 
問題は長期的な下落が高金利トルコリラ円のスワップで相殺され利回りとしてプラスを維持できるのか?ということです。
 
具体的にどのラインで買いを入れれば有利な投資といえるのか?が争点となると思います。
 
では数字に入っていきましょう。
 

目標インフレ率、実際のインフレ率格差と金利スワップ

 
各国の中央銀行は目標インフレ率を設定しています。
 
 
トルコの目標インフレ率は5%
また日本の目標インフレ率は2%
 
その差は3%、各中銀が目標インフレ率を達成すると想定すれば
年率3%で下落し続けるということが購買力平価からは言えます。
 
ただし現実は購買力平価だけで為替市場は動いていないので厳密にはこのラインを大きくはずれれば修正されるだろうという水準と考えるべきです。
 

 

 
そして実際のインフレ率は
 
トルコがおよそ7%前後で推移
日本はエネルギーを除くCPIで1%を割る水準です。
 
その差はおよそ6%。
 
 
最後に政策金利はトルコ7.5%、日本0.1%です。
その差は7.4%。
 
そしてレートですが
2009年から年率3%と年率6%のラインをひくとおおよそ以下のようになります。
 
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2011年は歴史的な円高であったと考えると
直近では3%と6%のラインに収まっています。
 
そういう意味で下限に近いところともいえるでしょう。
ただ現状の環境は悪いといわざるを得ないため短期的に下ブレは十分ありえます。
 
ただスワップ金利7%を得続けるとい観点から見ると
このチャートのどのラインの10年前から保有を続けた場合
リターンがプラスになる確率は100%だったというデータもあります。
 
ここから維持率を考えた上で買いをいれ始め
10年規模での投資と考えるのであれば悪いスタートではないように感じませんか?
 
戦略としては6%ライン前後もしくは下で買いを入れ
3%ライン前後で利益確定を入れていく。
 
長期的には下を目指すのはインフレ率が大きく変動しなければ
購買力平価から見れば利にかなっているため大きくはずれることはないとの考えから
どこで必ず買いなおせるはずです。
 
重要なことなので再度言いますが
維持率を高め、余力を持たせた運用をすることです。
 
また利回りが高く推移できる可能性はありますが
所詮は新興国ですので何があるかわかりません。
 
メインの資産をすべて投じるというよりは
運用のひとつ選択肢とするのがよいでしょう。
 
現時点で資金量の少ない方は突っ込んでしまってもいいですが
別枠の投資資金を月々のキャッシュフローから捻出し
安定運用部分もつくっておくのが良いです。
 
今回の下落であたふたした方は
今一度資金管理に重きを置いてリスタートしていきましょう!
 
では皆様良い投資ライフを!
 

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